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2006年3月17日 (金)

Winnyを介したコンピュータウイルスの猛威とその対策

Winny(ウィニー)というファイル交換ソフトに感染したコンピュータウイルスが異常発生し、猛威を振るっています。Winnyを通じてウイルスに感染・発病すると、パソコン内部に保存したファイル、メール履歴、デジタル写真や映像などの情報すべてがインターネット上に流出するおそれがあることも広く知られるようになりました。

マスコミ報道では事件性・話題性のある企業、病院、学校、警察、刑務所、自衛隊、テレビ局などからの機密情報や個人情報の流出を大きく取り上げていますが、問題はこれだけではありません。なぜなら、Winnyは無料で手軽に使えるため、多くの中高校生がこれを使って音楽や映画、ゲームソフトのやり取りを楽しんでいるからです。一説では、大人も未成年も含めて日本全体で100万人以上がWinnyをパソコンに取り込んでいるとも言われています。

いったんWinny経由で流出した情報は、二度と取り戻すことができません。
他人に知られたくない個人情報や秘密情報であっても、インターネット上を永久に流れ続けます。削除は不可能になります。

感染するウイルスの種類は、主に以下の三種類とのことです。

1.「仁義なき●●タマ系」  (●●は「キン」と読み替えて下さい)

  仁義なき●●タマに感染すると、パソコンのデスクトップなどのスクリーンショットをアップロードフォルダにコピーするウイルスで、ファイル名の先頭には「仁義なき●●タマ」が付きます。
さらに仁義なき●●タマは、ハードディスク内のOfficeドキュメント(.*.xls *.doc *.ppt)、OutlookやOutlook ExpressのメールファイルをZIP圧縮して流出してしまいます。

2.「欄検眼段(リャンクーガンドゥ」  ⇒ 物事をよく見ろという意味の漢文

欄検眼段は、ハードディスク内にある「DSC****.jpg」のファイルを探し出し、「欄検眼段」という言葉の後ろにファイルのドライブ名とフルパス名からファイル名を作成し、Winnyのアップロードフォルダにコピーして、流出してしまいます。

デジカメ画像データを勝手に「Winny」上にさらしてしまうことになります。

3.新種ウイルス
    「山田オルタナティブ」
   ・パソコンのHDD全ての中身がオープンになる。
    自分のパソコンの中身が世界中から見られてしまうという恐ろしさ。


以下、セキュリティ専門団体の対策情報です。

 独立行政法人  情報処理推進機構 ホームページより
   
   【緊急対策情報】
    Winnyネットワークを介して感染するウイルス(W32/Antinny)の特徴、予防策
   http://www.ipa.go.jp/security/topics/20060310_winny.html
   
   【パソコンユーザのためのウイルス対策7か条】
   http://www.ipa.go.jp/security/antivirus/7kajonew.html

   【ファイル交換ソフト使用上の注意事項】
   http://www.ipa.go.jp/security/topics/20050623_exchange.html