■08/15(日)~08/21(土) のセキュリティ関連情報
目 次
【1】BIND 9にアサーションエラーを引き起こす脆弱性
【2】Windows用iCloudに複数の脆弱性
【3】複数のアドビ製品に脆弱性
【4】Google Chromeに複数の脆弱性
【5】複数のMozilla製品に脆弱性
【6】複数のCisco製品に脆弱性
【7】トレンドマイクロ製品に不適切なパーミッションの割り当ての脆弱性
【8】D-LinkルータDSL-2750Uに複数の脆弱性
【9】Navigate CMSに複数の脆弱性
【10】Microsoft Windowsの印刷スプーラーにリモートコード実行の脆弱性
【11】Huawei製EchoLife HG8045QにOSコマンドインジェクションの脆弱性
【今週のひとくちメモ】IPAが「サイバーセキュリティ経営可視化ツールWeb版(V1.0版)」を公開
※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/
※HTML 版および XML版は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/2021/wr213301.html
https://www.jpcert.or.jp/wr/2021/wr213301.xml
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【1】BIND 9にアサーションエラーを引き起こす脆弱性
情報源
CISA Current Activity
ISC Releases Security Advisory for BIND
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2021/08/19/isc-releases-security-advisory-bind
概要
ISC BIND 9には、応答速度制限(RRL)が有効な場合に、namedが有効なインター
フェースの最大転送単位(MTU)よりも大きい応答を行った際にアサーション
エラーを引き起こす脆弱性があります。脆弱性が悪用されると、遠隔の第三者
がnamedを異常終了させる可能性があります。
関連文書 (日本語)
JPCERT/CC 注意喚起
ISC BIND 9の脆弱性(CVE-2021-25218)に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2021/at210035.html
Japan Vulnerability Notes JVNVU#94179101
ISC BIND における複数の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU94179101/
株式会社日本レジストリサービス(JPRS)
(緊急)BIND 9.16.19の脆弱性(DNSサービスの停止)について(CVE-2021-25218)- BIND 9.16.19のみが対象、バージョンアップを強く推奨 -
https://jprs.jp/tech/security/2021-08-19-bind9-vuln-rrl.html
【2】Windows用iCloudに複数の脆弱性
情報源
CISA Current Activity
Apple Releases Security Update
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2021/08/17/apple-releases-security-update
概要
Windows用iCloudには、複数の脆弱性があります。結果として、第三者が任意
のコードを実行する可能性があります。
対象となる製品は次のとおりです。
- Windows用iCloud 12.5より前のバージョン
この問題は、該当する製品をAppleが提供する修正済みのバージョンに更新す
ることで解決します。詳細は、Appleが提供する情報を参照してください。
関連文書 (日本語)
JPCERT/CC CyberNewsFlash
Apple製品のアップデートについて(2021年8月)
https://www.jpcert.or.jp/newsflash/2021081103.html
Apple
Windows 用 iCloud 12.5 のセキュリティコンテンツについて
https://support.apple.com/ja-jp/HT212607
【3】複数のアドビ製品に脆弱性
情報源
CISA Current Activity
Adobe Releases Multiple Security Updates
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2021/08/18/adobe-releases-multiple-security-updates
概要
複数のアドビ製品には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が任意
のコードを実行するなどの可能性があります。
対象となる製品は次のとおりです。
- Adobe Captivate
- Adobe XMP Toolkit SDK
- Adobe Photoshop
- Adobe Bridge
- Adobe Media Encoder
この問題は、該当する製品をアドビが提供する修正済みのバージョンに更新す
ることで解決します。詳細は、アドビが提供する情報を参照してください。
関連文書 (日本語)
JPCERT/CC CyberNewsFlash
複数のアドビ製品のアップデートについて
https://www.jpcert.or.jp/newsflash/2021081801.html
アドビ
Adobe Captivate に関するセキュリティアップデート公開 | APSB21-60
https://helpx.adobe.com/jp/security/products/captivate/apsb21-60.html
アドビ
Adobe XMP Toolkit SDK に関するセキュリティアップデート公開 | APSB21-65
https://helpx.adobe.com/jp/security/products/xmpcore/apsb21-65.html
アドビ
Adobe Photoshop に関するセキュリティアップデート公開 | APSB21-68
https://helpx.adobe.com/jp/security/products/photoshop/apsb21-68.html
アドビ
Adobe Bridge に関するセキュリティアップデート公開 | APSB21-69
https://helpx.adobe.com/jp/security/products/bridge/apsb21-69.html
アドビ
Adobe Media Encoder に関するセキュリティアップデート公開 | APSB21-70
https://helpx.adobe.com/jp/security/products/media-encoder/apsb21-70.html
【4】Google Chromeに複数の脆弱性
情報源
CISA Current Activity
Google Releases Security Updates for Chrome
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2021/08/18/google-releases-security-updates-chrome
概要
Google Chromeには、複数の脆弱性があります。
対象となるバージョンは次のとおりです。
- Google Chrome 92.0.4515.159より前のバージョン
この問題は、Google ChromeをGoogleが提供する修正済みのバージョンに更新
することで解決します。詳細は、Googleが提供する情報を参照してください。
関連文書 (英語)
Google
Stable Channel Update for Desktop
https://chromereleases.googleblog.com/2021/08/stable-channel-update-for-desktop.html
【5】複数のMozilla製品に脆弱性
情報源
CISA Current Activity
Mozilla Releases Security Updates
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2021/08/18/mozilla-releases-security-updates
概要
複数のMozilla製品には、脆弱性があります。結果として、HTTP/3の応答にお
いてヘッダーが分離する可能性があります。
対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。
- Mozilla Firefox Firefox 91.0.1より前のバージョン
- Mozilla Thunderbird 91.0.1より前のバージョン
この問題は、該当する製品をMozillaが提供する修正済みのバージョンに更新
することで解決します。詳細は、Mozillaが提供する情報を参照してください。
関連文書 (英語)
Mozilla
Security Vulnerabilities fixed in Firefox 91.0.1 and Thunderbird 91.0.1
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2021-37/
【6】複数のCisco製品に脆弱性
情報源
CISA Current Activity
Cisco Releases Security Updates for Multiple Products
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2021/08/19/cisco-releases-security-updates-multiple-products
概要
複数のCisco製品には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が任意
のコードを実行するなどの可能性があります。
対象となる製品は、多岐にわたります。詳細はCiscoが提供するアドバイザリ
情報を参照してください。
この問題は、該当する製品をCiscoが提供する修正済みのバージョンに更新す
ることで解決します。詳細は、Ciscoが提供する情報を参照してください。
関連文書 (英語)
Cisco
Cisco Security Advisories
https://tools.cisco.com/security/center/publicationListing.x
【7】トレンドマイクロ製品に不適切なパーミッションの割り当ての脆弱性
情報源
Japan Vulnerability Notes JVN#90091573
トレンドマイクロ製企業向けエンドポイントセキュリティ製品における不適切なパーミッションの割り当ての脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU90091573/
概要
トレンドマイクロ製企業向けエンドポイントセキュリティ製品には、不適切な
パーミッションの割り当ての脆弱性があります。結果として、第三者がエージェン
トのインストールされた環境で権限昇格をしたり、任意のファイルを削除した
りする可能性があります。
対象となる製品は次のとおりです。
- Apex One 2019
- Apex One SaaS
- ウイルスバスターコーポレートエディション XG SP1
- ウイルスバスタービジネスセキュリティ 10 SP1
- ウイルスバスタービジネスセキュリティ 9.5
- ウイルスバスタービジネスセキュリティサービス 6.7
この問題は、該当する製品をトレンドマイクロ株式会社が提供するパッチを適
用することで解決します。詳細は、トレンドマイクロ株式会社が提供する情報
を参照してください。
関連文書 (日本語)
トレンドマイクロ株式会社
アラート/アドバイザリ:Apex One、ウイルスバスター コーポレートエディション、ウイルスバスター ビジネスセキュリティ、ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービスの不正確なパーミッション割り当てによるサービス拒否の脆弱性
https://success.trendmicro.com/jp/solution/000286875
【8】D-LinkルータDSL-2750Uに複数の脆弱性
情報源
Japan Vulnerability Notes JVNVU#92088210
D-LINK ルータ DSL-2750U に複数の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU92088210/
概要
D-LinkルータDSL-2750Uには、複数の脆弱性があります。結果として、第三者
が、当該デバイス上で任意のOSコマンドを実行する可能性があります。
対象となるバージョンは次のとおりです。
- ファームウェア vME1.16およびそれ以前のバージョン
この問題は、D-Linkが提供する情報をもとに、ファームウェアを更新すること
で解決します。詳細は、D-Linkが提供する情報を参照してください。
関連文書 (英語)
D-Link
(Non-US) DSL-2750U :: H/W Rev. Ax :: F/W vME_1.16 :: Unauthenticated Config access
https://supportannouncement.us.dlink.com/announcement/publication.aspx?name=SAP10230
GitHub / HadiMed / firmware-analysis
DSL-2750U (firmware version 1.6)
https://github.com/HadiMed/firmware-analysis/blob/main/DSL-2750U%20(firmware%20version%201.6)/README.md
【9】Navigate CMSに複数の脆弱性
情報源
Japan Vulnerability Notes JVNVU#95261759
Navigate CMS における複数の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU95261759/
概要
Naviwebs S.C.が提供するNavigate CMSには、複数の脆弱性があります。結果
として、遠隔の第三者が、任意のスクリプトを実行したり、データベースに保
存された情報を窃取するなどの可能性があります。
対象となるバージョンは次のとおりです。
- Navigate CMS version 2.9.3およびそれ以前
この問題は、Naviwebs S.C.が提供する修正済みのバージョンに更新すること
で解決します。詳細は、Naviwebs S.C.が提供する情報を参照してください。
関連文書 (英語)
Naviwebs S.C.
Navigate CMS Update: 2.9.4
https://www.navigatecms.com/en/blog/development/navigate_cms_update_2_9_4
【10】Microsoft Windowsの印刷スプーラーにリモートコード実行の脆弱性
情報源
Japan Vulnerability Notes JVN#96414899
Microsoft Windowsの印刷スプーラーにリモートコード実行の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU96414899/
概要
Microsoft WindowsのPrint Spoolerサービスには、特権的なファイル操作を不
適切に実施した場合、リモートコード実行が可能となる脆弱性があります。
2021年8月25日時点では、脆弱性を修正したバージョンはリリースされておら
ず、準備中とのことです。詳しくはMicrosoftが公開している情報を参照
ください。
関連文書 (日本語)
マイクロソフト株式会社
Windows Print Spooler Remote Code Execution Vulnerability
https://msrc.microsoft.com/update-guide/vulnerability/CVE-2021-36958
関連文書 (英語)
CERT Coordination Center
Microsoft Windows Print Spooler Point and Print allows installation of arbitrary queue-specific files
https://www.kb.cert.org/vuls/id/131152
【11】Huawei製EchoLife HG8045QにOSコマンドインジェクションの脆弱性
情報源
Japan Vulnerability Notes JVN#41646618
Huawei 製 EchoLife HG8045Q における OS コマンドインジェクションの脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN41646618/
概要
EchoLife HG8045Qには、OSコマンドインジェクションの脆弱性があります。結
果として、管理者権限を取得した第三者がOSコマンドを実行する可能性があり
ます。
対象となる製品は次のとおりです。
- EchoLife HG8045Q0
この問題は、開発者が提供する情報をもとに、ソフトウェアを更新することで
解決します。
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