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2019年12月

2019年12月25日 (水)

■12/15(日)~12/21(土) のセキュリティ関連情報

目 次 

【1】Google Chrome に解放済みメモリ使用 (use-after-free) の脆弱性
【2】Drupal に複数の脆弱性
【3】Apache Tomcat に複数の脆弱性
【4】サイボウズ Office に複数の脆弱性
【5】複数の Apple 製品に解放済みメモリ使用 (use-after-free) の脆弱性
【6】a-blog cms に複数の脆弱性
【7】Android アプリ「日テレニュース24」に SSL サーバ証明書の検証不備の脆弱性
【8】Telos 製 Automated Message Handling System に複数の脆弱性
【今週のひとくちメモ】一般社団法人デジタルライフ協会が「ご家庭で、Wi-Fiルーターをより安全にお使い頂くために」を公開

※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/

※HTML 版および XML 版は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/2019/wr195001.html
https://www.jpcert.or.jp/wr/2019/wr195001.xml
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【1】Google Chrome に解放済みメモリ使用 (use-after-free) の脆弱性

情報源
US-CERT Current Activity
Google Releases Security Updates for Chrome for Windows, Mac, and Linux
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2019/12/18/google-releases-security-updates-chrome-windows-mac-and-linux

概要
Google Chrome には、解放済みメモリの使用に関する脆弱性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- Google Chrome 79.0.3945.88 より前のバージョン

この問題は、Google Chrome を Google が提供する修正済みのバージョンに更
新することで解決します。詳細は、Google が提供する情報を参照してくださ
い。

関連文書 (英語)
Google
Stable Channel Update for Desktop
https://chromereleases.googleblog.com/2019/12/stable-channel-update-for-desktop_17.html

【2】Drupal に複数の脆弱性

情報源
US-CERT Current Activity
Drupal Releases Security Updates
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2019/12/19/drupal-releases-security-updates

概要
Drupal には、複数の脆弱性があります。 結果として、遠隔の第三者がサービ
ス運用妨害 (DoS) 攻撃などを行う可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- Drupal 8.8.1 より前の 8.8 系のバージョン
- Drupal 8.7.11 より前の 8.7 系のバージョン
- Drupal 7.69 より前の 7 系のバージョン

なお、Drupal 8.7 系より前の 8 系のバージョンは、サポートが終了しており、
今回のセキュリティに関する情報は提供されていません。

この問題は、Drupal を Drupal が提供する修正済みのバージョンに更新する
ことで解決します。詳細は、Drupal が提供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)
Drupal
Drupal core - Moderately critical - Denial of Service - SA-CORE-2019-009
https://www.drupal.org/sa-core-2019-009

Drupal
Drupal core - Moderately critical - Multiple vulnerabilities - SA-CORE-2019-010
https://www.drupal.org/sa-core-2019-010

Drupal
Drupal core - Moderately critical - Access bypass - SA-CORE-2019-011
https://www.drupal.org/sa-core-2019-011

Drupal
Drupal core - Critical - Multiple vulnerabilities - SA-CORE-2019-012
https://www.drupal.org/sa-core-2019-012

【3】Apache Tomcat に複数の脆弱性

情報源
Japan Vulnerability Notes JVNVU#98104709
Apache Tomcat の複数の脆弱性に対するアップデート
https://jvn.jp/vu/JVNVU98104709/

概要
Apache Tomcat には、複数の脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が
中間者攻撃によって通信内容を窃取するなどの可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- Apache Tomcat 9.0.0.M1 から 9.0.29 までのバージョン
- Apache Tomcat 8.5.0 から 8.5.49 までのバージョン
- Apache Tomcat 7.0.0 から 7.0.98 までのバージョン

この問題は、Apache Tomcat を The Apache Software Foundation が提供する
修正済みのバージョンに更新することで解決します。詳細は、The Apache Software
Foundation が提供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)
The Apache Software Foundation
Fixed in Apache Tomcat 9.0.30
https://tomcat.apache.org/security-9.html#Fixed_in_Apache_Tomcat_9.0.30

The Apache Software Foundation
Fixed in Apache Tomcat 8.5.50
https://tomcat.apache.org/security-8.html#Fixed_in_Apache_Tomcat_8.5.50

The Apache Software Foundation
Fixed in Apache Tomcat 7.0.99
https://tomcat.apache.org/security-7.html#Fixed_in_Apache_Tomcat_7.0.99

【4】サイボウズ Office に複数の脆弱性

情報源
Japan Vulnerability Notes JVN#79854355
サイボウズ Office における複数の脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN79854355/

概要
サイボウズ Office には、複数の脆弱性があります。結果として、カスタムア
プリ機能を使用可能なユーザがサーバ内の任意のファイルを書き換えるなどの
可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- サイボウズ Office 10.0.0 から 10.8.3 までのバージョン

この問題は、サイボウズ Office をサイボウズ株式会社が提供する修正済みの
バージョンに更新することで解決します。詳細は、サイボウズ株式会社が提供
する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)
サイボウズ株式会社
サイボウズ Office 10 脆弱性に関するお知らせ
https://cs.cybozu.co.jp/2019/006976.html

【5】複数の Apple 製品に解放済みメモリ使用 (use-after-free) の脆弱性

情報源
Japan Vulnerability Notes JVNVU#95417700
複数の Apple 製品に解放済みメモリ使用 (use-after-free) の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU95417700/

概要
複数の Apple 製品で使用している SecureROM には、解放済みメモリ使用の脆
弱性があります。結果として、製品に物理的にアクセス可能な第三者が任意の
コードを実行するなどの可能性があります。

対象となる製品は次の通りです。

プロセッサチップ A5 から A11 を搭載する製品
- iPhones 4s から iPhone X まで
- iPad 第 2 世代から 第 7 世代まで
- iPad Mini 第 2 世代および 第 3 世代
- iPad Air および iPad Air 2
- iPad Pro 10.5 インチ および 12.9 インチ 第 2 世代
- Apple Watch Series 1 から Series 3 まで
- Apple TV 第 3 世代 および 4k
- iPod Touch 第 5 世代 から 第 7 世代

なお、脆弱性に該当するプロセッサチップを使用している製品であれば、上記
以外の製品も影響を受けます。

この問題は、読み取り専用の SecureROM にあるため、対策方法はありません。
脆弱性を含まない製品への移行を検討してください。

関連文書 (英語)
CERT/CC Vulnerability Note VU#941987
Apple devices vulnerable to arbitrary code execution in SecureROM
https://www.kb.cert.org/vuls/id/941987/

【6】a-blog cms に複数の脆弱性

情報源
Japan Vulnerability Notes JVN#10377257
a-blog cms における複数の脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN10377257/

概要
有限会社アップルップルが提供する a-blog cms には、複数の脆弱性がありま
す。結果として、遠隔の第三者がユーザのブラウザ上で任意のスクリプトを実
行する可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- a-blog cms Ver.2.10.23 より前の 2.10 系のバージョン
- a-blog cms Ver.2.9.26 より前の 2.9 系のバージョン
- a-blog cms Ver.2.8.64 より前の 2.8 系のバージョン

この問題は、a-blog cms を有限会社アップルップルが提供する修正済みのバー
ジョンに更新することで解決します。詳細は、有限会社アップルップルが提供
する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)
有限会社アップルップル
a-blog cms Ver. 2.11.0 リリースしました!
https://developer.a-blogcms.jp/blog/changelog/release211.html

有限会社アップルップル
過去バージョンのダウンロード
https://developer.a-blogcms.jp/download/legacy.html

【7】Android アプリ「日テレニュース24」に SSL サーバ証明書の検証不備の脆弱性

情報源
Japan Vulnerability Notes JVN#01236065
Android アプリ「日テレニュース24」における SSL サーバ証明書の検証不備の脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN01236065/

概要
日本テレビ放送網株式会社が提供する Android アプリ「日テレニュース24」
には、SSL サーバ証明書の検証不備の脆弱性があります。結果として、遠隔の
第三者が、中間者攻撃によって通信内容を窃取したり、改ざんしたりするなど
の可能性があります。

対象となるバージョンは次の通りです。

- Android アプリ「日テレニュース24」 Ver3.0.0 より前のバージョン

この問題は、Android アプリ「日テレニュース24」 を 日本テレビ放送網株式
会社が提供する修正済みのバージョンに更新することで解決します。詳細は、
日本テレビ放送網株式会社が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)
日本テレビ放送網株式会社
日テレニュース24 - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.ntv.news24&hl=ja

【8】Telos 製 Automated Message Handling System に複数の脆弱性

情報源
Japan Vulnerability Notes JVNVU#92353788
Telos 製 Automated Message Handling System に複数の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU92353788/

概要
Telos 製 Automated Message Handling System には複数の脆弱性があります。
結果として、遠隔の第三者がユーザのブラウザ上で任意のスクリプトを実行す
るなどの可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- Automated Message Handling System version 4.1.5.5 より前のバージョン

この問題は、Automated Message Handling System を Telos Corporation が
提供する修正済みのバージョンに更新することで解決します。詳細は、Telos
Corporation が提供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)
CERT/CC Vulnerability Note VU#873161
Telos Automated Message Handling System contains multiple vulnerabilities
https://www.kb.cert.org/vuls/id/873161/

Telos Corporation
Telos Automated Message Handling System (AMHS) Standard Maintenance Agreement
https://www.telos.com/enterprise/organizational-messaging/support/

2019年12月18日 (水)

■12/08(日)~12/14(土) のセキュリティ関連情報

目 次 

【1】複数の Microsoft 製品に脆弱性
【2】複数の Apple 製品に脆弱性
【3】複数の Adobe 製品に脆弱性
【4】Google Chrome に複数の脆弱性
【5】複数の Intel 製品に脆弱性
【6】WordPress に複数の脆弱性
【7】Samba に複数の脆弱性
【8】OpenSSL にバッファオーバーフローの脆弱性
【9】オムロン製 PLC CS、CJ および NJ シリーズに複数の脆弱性
【10】Kinza にクロスサイトスクリプティングの脆弱性
【11】WordPress 用プラグイン Custom Body Class に複数の脆弱性
【12】Athenz にオープンリダイレクトの脆弱性
【今週のひとくちメモ】JPCERT/CC Eyes「インターネットガバナンスフォーラム参加記」を公開

※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/

※HTML 版および XML 版は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/2019/wr194901.html
https://www.jpcert.or.jp/wr/2019/wr194901.xml
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【1】複数の Microsoft 製品に脆弱性

情報源
US-CERT Current Activity
Microsoft Releases December 2019 Security Updates
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2019/12/10/microsoft-releases-december-2019-security-updates

概要
複数の Microsoft 製品には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者
が任意のコードを実行するなどの可能性があります。

対象となる製品は次のとおりです。

- Microsoft Windows
- Internet Explorer
- Microsoft Office、Microsoft Office Services および Web Apps
- SQL Server
- Visual Studio
- Skype for Business

この問題は、Microsoft Update などを用いて、更新プログラムを適用するこ
とで解決します。詳細は、Microsoft が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)
マイクロソフト株式会社
2019 年 12 月のセキュリティ更新プログラム
https://portal.msrc.microsoft.com/ja-jp/security-guidance/releasenotedetail/2019-Dec

JPCERT/CC 注意喚起
2019年12月マイクロソフトセキュリティ更新プログラムに関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2019/at190046.html

【2】複数の Apple 製品に脆弱性

情報源
US-CERT Current Activity
Apple Releases Multiple Security Updates
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2019/12/10/apple-releases-multiple-security-updates

Japan Vulnerability Notes JVNVU#99404393
複数の Apple 製品における脆弱性に対するアップデート
https://jvn.jp/vu/JVNVU99404393/

概要
複数の Apple 製品には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、
任意のコードを実行したり、情報を窃取したりするなどの可能性があります。

対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。

- iOS 13.3 より前のバージョン
- iOS 12.4.4 より前のバージョン
- iPadOS 13.3 より前のバージョン
- macOS Catalina 10.15.2 より前のバージョン
- macOS Mojave 10.14.6 (Security Update 2019-002 未適用)
- macOS High Sierra 10.13.6 (Security Update 2019-007 未適用)
- watchOS 6.1.1 より前のバージョン
- watchOS 5.3.4 より前のバージョン
- tvOS 13.3 より前のバージョン
- Safari 13.0.4 より前のバージョン
- Xcode 11.3 より前のバージョン
- iTunes for Windows 12.10.3 より前のバージョン
- iCloud for Windows 7.16 (AAS 8.2 付属) より前のバージョン
- iCloud for Windows 10.9 より前のバージョン

この問題は、該当する製品を Apple が提供する修正済みのバージョンに更新
することで解決します。詳細は、Apple が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)
Apple
iOS 13.3 および iPadOS 13.3 のセキュリティコンテンツについて
https://support.apple.com/ja-jp/HT210785

Apple
iOS 12.4.4 のセキュリティコンテンツについて
https://support.apple.com/ja-jp/HT210787

Apple
macOS Catalina 10.15.2、セキュリティアップデート 2019-002 Mojave、セキュリティアップデート 2019-007 High Sierra のセキュリティコンテンツについて
https://support.apple.com/ja-jp/HT210788

Apple
watchOS 6.1.1 のセキュリティコンテンツについて
https://support.apple.com/ja-jp/HT210789

Apple
watchOS 5.3.4 のセキュリティコンテンツについて
https://support.apple.com/ja-jp/HT210791

Apple
tvOS 13.3 のセキュリティコンテンツについて
https://support.apple.com/ja-jp/HT210790

Apple
Safari 13.0.4 のセキュリティコンテンツについて
https://support.apple.com/ja-jp/HT210792

Apple
Xcode 11.3 のセキュリティコンテンツについて
https://support.apple.com/ja-jp/HT210796

Apple
iTunes for Windows 12.10.3 のセキュリティコンテンツについて
https://support.apple.com/ja-jp/HT210793

Apple
Windows 用 iCloud 7.16 (AAS 8.2 付属) のセキュリティコンテンツについて
https://support.apple.com/ja-jp/HT210795

Apple
Windows 用 iCloud 10.9 のセキュリティコンテンツについて
https://support.apple.com/ja-jp/HT210794

【3】複数の Adobe 製品に脆弱性

情報源
US-CERT Current Activity
Adobe Releases Security Updates
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2019/12/10/adobe-releases-security-updates

概要
複数の Adobe 製品には、脆弱性があります。結果として、第三者が、任意の
コードを実行したり、情報を窃取したりするなどの可能性があります。

対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。

- Adobe Acrobat Reader DC Continuous (2019.021.20056) およびそれ以前のバージョン (Windows, macOS)
- Adobe Acrobat Reader 2017 Classic 2017 (2017.011.30152) およびそれ以前のバージョン (Windows, macOS)
- Adobe Acrobat Reader 2015 Classic 2015 (2015.006.30505) およびそれ以前のバージョン (Windows, macOS)
- Adobe Acrobat DC Continuous (2019.021.20056) およびそれ以前のバージョン (Windows, macOS)
- Adobe Acrobat 2017 Classic 2017 (2017.011.30152) およびそれ以前のバージョン (Windows)
- Adobe Acrobat 2017 Classic 2017 (2017.011.30155) およびそれ以前のバージョン (macOS)
- Adobe Acrobat 2015 Classic 2015 (2015.006.30505) およびそれ以前のバージョン (Windows, macOS)
- Adobe Photoshop CC 20.0.7 およびそれ以前のバージョン (Windows, macOS)
- Adobe Photoshop CC 21.0.1 およびそれ以前のバージョン (Windows, macOS)
- Adobe Brackets 1.14 およびそれ以前のバージョン (Windows, Linux, macOS)
- Adobe ColdFusion 2018 アップデート 6 およびそれ以前のバージョン

この問題は、該当する製品を Adobe が提供する修正済みのバージョンに更新
することで解決します。詳細は、Adobe が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)
Adobe
Adobe Acrobat および Reader に関するセキュリティアップデート公開 | APSB19-55
https://helpx.adobe.com/jp/security/products/acrobat/apsb19-55.html

Adobe
Adobe Photoshop CC に関するセキュリティアップデート公開 | APSB19-56
https://helpx.adobe.com/jp/security/products/photoshop/apsb19-56.html

Adobe
Brackets に関するセキュリティアップデート公開 | APSB19-57
https://helpx.adobe.com/jp/security/products/brackets/apsb19-57.html

Adobe
ColdFusion に関するセキュリティアップデート公開 | APSB19-58
https://helpx.adobe.com/jp/security/products/coldfusion/apsb19-58.html

JPCERT/CC 注意喚起
Adobe Acrobat および Reader の脆弱性 (APSB19-55) に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2019/at190045.html

JPCERT/CC CyberNewsFlash
複数の Adobe 製品のアップデートについて
https://www.jpcert.or.jp/newsflash/2019121101.html

【4】Google Chrome に複数の脆弱性

情報源
US-CERT Current Activity
Google Releases Security Updates for Chrome
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2019/12/10/google-releases-security-updates-chrome

概要
Google Chrome には、複数の脆弱性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- Google Chrome 79.0.3945.79 より前のバージョン

この問題は、Google Chrome を Google が提供する修正済みのバージョンに更
新することで解決します。詳細は、Google が提供する情報を参照してくださ
い。

関連文書 (英語)
Google
Stable Channel Update for Desktop
https://chromereleases.googleblog.com/2019/12/stable-channel-update-for-desktop.html

【5】複数の Intel 製品に脆弱性

情報源
US-CERT Current Activity
Intel Releases Security Updates
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2019/12/10/intel-releases-security-updates

Japan Vulnerability Notes JVNVU#93632155
Intel 製品に複数の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU93632155/

概要
複数の Intel 製品には、脆弱性があります。結果として、第三者が権限を昇
格するなどの可能性があります。

影響を受ける製品やバージョンは多岐に渡ります。対象製品の詳細は、Intel
が提供するアドバイザリ情報を参照してください。

関連文書 (日本語)
JPCERT/CC CyberNewsFlash
Intel 製品に関する複数の脆弱性について
https://www.jpcert.or.jp/newsflash/2019121102.html

関連文書 (英語)
Intel
INTEL-SA-00230: Intel Dynamic Platform and Thermal Framework Advisory
https://www.intel.com/content/www/us/en/security-center/advisory/intel-sa-00230.html

Intel
INTEL-SA-00237: Linux Administrative Tools for Intel Network Adapters Advisory
https://www.intel.com/content/www/us/en/security-center/advisory/intel-sa-00237.html

Intel
INTEL-SA-00253: Intel Ethernet I218 Adapter Driver for Windows Advisory
https://www.intel.com/content/www/us/en/security-center/advisory/intel-sa-00253.html

Intel
INTEL-SA-00284: Intel FPGA SDK for OpenCL Advisory
https://www.intel.com/content/www/us/en/security-center/advisory/intel-sa-00284.html

Intel
INTEL-SA-00289: Intel Processors Voltage Settings Modification Advisory
https://www.intel.com/content/www/us/en/security-center/advisory/intel-sa-00289.html

Intel
INTEL-SA-00299: Control Center-I Advisory
https://www.intel.com/content/www/us/en/security-center/advisory/intel-sa-00299.html

Intel
INTEL-SA-00311: Intel Quartus Prime Pro Edition Advisory
https://www.intel.com/content/www/us/en/security-center/advisory/intel-sa-00311.html

Intel
INTEL-SA-00312: Intel SCS Platform Discovery Utility Advisory
https://www.intel.com/content/www/us/en/security-center/advisory/intel-sa-00312.html

Intel
INTEL-SA-00317: Unexpected Page Fault in Virtualized Environment Advisory
https://www.intel.com/content/www/us/en/security-center/advisory/intel-sa-00317.html

Intel
INTEL-SA-00323: Intel NUC Firmware Advisory
https://www.intel.com/content/www/us/en/security-center/advisory/intel-sa-00323.html

Intel
INTEL-SA-00324: Intel RST Advisory
https://www.intel.com/content/www/us/en/security-center/advisory/intel-sa-00324.html

【6】WordPress に複数の脆弱性

情報源
US-CERT Current Activity
WordPress Releases Security and Maintenance Updates
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2019/12/13/wordpress-releases-security-and-maintenance-updates

概要
WordPress には、複数の脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者がユー
ザのウェブブラウザ上で、任意のコードを実行するなどの可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- WordPress 5.3.1 より前のバージョン

この問題は、WordPress を WordPress が提供する修正済みのバージョンに更
新することで解決します。詳細は、WordPress が提供する情報を参照してくだ
さい。

関連文書 (英語)
WordPress
WordPress 5.3.1 Security and Maintenance Release
https://wordpress.org/news/2019/12/wordpress-5-3-1-security-and-maintenance-release/

【7】Samba に複数の脆弱性

情報源
US-CERT Current Activity
Samba Releases Security Updates
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2019/12/10/samba-releases-security-updates

概要
Samba には、複数の脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者がサービス
運用妨害 (DoS) 攻撃を行うなどの可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- Samba 4.11.3 より前の 4.11 系バージョン
- Samba 4.10.11 より前の 4.10 系バージョン
- Samba 4.9.17 より前の 4.9 系バージョン

なお、既にサポートが終了している Samba 4.9 系より前のバージョンも影響
を受けるとのことです。

この問題は、Samba を The Samba Team が提供する修正済みのバージョンに更
新することで解決します。詳細は、The Samba Team が提供する情報を参照し
てください。

関連文書 (英語)
The Samba Team
DelegationNotAllowed not being enforced in protocol transition on Samba AD DC.
https://www.samba.org/samba/security/CVE-2019-14870.html

The Samba Team
Samba AD DC zone-named record Denial of Service in DNS management server (dnsserver)
https://www.samba.org/samba/security/CVE-2019-14861.html

【8】OpenSSL にバッファオーバーフローの脆弱性

情報源
Japan Vulnerability Notes JVNVU#90419651
OpenSSL におけるバッファオーバーフローの脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU90419651/

概要
OpenSSL には、バッファオーバーフローの脆弱性があります。結果として、第
三者が、任意のコードを実行したり、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を行った
りする可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- OpenSSL 1.1.1
- OpenSSL 1.0.2

なお、OpenSSL 1.1.0 はサポートが終了しており、本件への影響は不明とのこ
とです。そのため開発者は OpenSSL 1.1.1 へのアップグレードを推奨してい
ます。

この問題は、OpenSSL を OpenSSL Project が提供する修正済みのバージョン
に更新することで解決します。詳細は、開発者が提供する情報を参照してくだ
さい。

関連文書 (英語)
OpenSSL Project
OpenSSL Security Advisory [6 December 2019]
https://www.openssl.org/news/secadv/20191206.txt

【9】オムロン製 PLC CS、CJ および NJ シリーズに複数の脆弱性

情報源
Japan Vulnerability Notes JVNVU#91952379
オムロン製 PLC CJ および PLC CS における複数の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU91952379/

Japan Vulnerability Notes JVNVU#94348866
オムロン製 PLC CS, CJ および NJ シリーズにおける総当たり攻撃に対する脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU94348866/

概要
オムロン株式会社が提供する PLC CS、CJ および NJ シリーズには、複数の脆
弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、コマンドを実行したり、ロッ
ク機能を制御したりするなどの可能性があります。

対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。

- Omron PLC CS シリーズの全てのバージョン
- Omron PLC CJ シリーズの全てのバージョン
- Omron PLC NJ シリーズの全てのバージョン

オムロン株式会社はこの問題に対する回避策に関する情報を提供しています。
詳細は、オムロン株式会社が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)
オムロン株式会社
弊社PLC(CSシリーズCPUおよびCJシリーズCPU)に対する外部機関からの脆弱性指摘について (PDF)
https://www.omron-cxone.com/security/2019-12-06_PLC_JP.pdf

【10】Kinza にクロスサイトスクリプティングの脆弱性

情報源
Japan Vulnerability Notes JVN#63047298
Kinza におけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN63047298/

概要
Dayz株式会社が提供する Kinza には、クロスサイトスクリプティングの脆弱
性があります。結果として、遠隔の第三者が、RSS リーダを使用しているユー
ザのウェブブラウザ上で、任意のスクリプトを実行する可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- Kinza (windows 版) version 5.9.2 およびそれ以前のバージョン
- Kinza (Mac 版) version 5.0.0 およびそれ以前のバージョン

この問題は、Kinza を Dayz株式会社が提供する修正済みのバージョンに更新
することで解決します。詳細は、Dayz株式会社が提供する情報を参照してくだ
さい。

関連文書 (日本語)
Kinza
更新履歴
https://www.kinza.jp/download/releases/

【11】WordPress 用プラグイン Custom Body Class に複数の脆弱性

情報源
Japan Vulnerability Notes JVN#26847507
WordPress 用プラグイン Custom Body Class における複数の脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN26847507/

概要
WordPress 用プラグイン Custom Body Class には、複数の脆弱性があります。
結果として、遠隔の第三者が、当該製品の管理画面にアクセスしたユーザの
ウェブブラウザ上で、任意のスクリプトを実行するなどの可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- Custom Body Class 0.6.0 およびそれ以前のバージョン

この問題は、Custom Body Class を開発者が提供する修正済みのバージョンに
更新することで解決します。詳細は、開発者が提供する情報を参照してくださ
い。

関連文書 (英語)
Custom Body Class
Changelog
https://wordpress.org/plugins/wp-custom-body-class/#developers

【12】Athenz にオープンリダイレクトの脆弱性

情報源
Japan Vulnerability Notes JVN#57070811
Athenz におけるオープンリダイレクトの脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN57070811/

概要
Athenz には、オープンリダイレクトの脆弱性があります。結果として、遠隔
の第三者が、細工した URL にユーザをアクセスさせることで、任意のウェブ
サイトにリダイレクトさせる可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- Athenz v1.8.24 およびそれ以前のバージョン

この問題は、Athenz を開発者が提供する修正済みのバージョンに更新するこ
とで解決します。詳細は、開発者が提供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)
yahoo/athenz
Athenz
https://github.com/yahoo/athenz

yahoo/athenz
fix UI open redirect vulnerability #700
https://github.com/yahoo/athenz/pull/700

2019年12月11日 (水)

■12/01(日)~12/07(土) のセキュリティ関連情報

目 次 

【1】複数の Mozilla 製品に脆弱性
【2】複数の VMware 製品に脆弱性
【3】Wireshark にサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性
【4】エムオーテックス株式会社製の複数の製品に権限昇格の脆弱性
【5】脆弱な TPM 上で生成された Windows Hello for Business の公開鍵に関する問題
【今週のひとくちメモ】長期休暇に備えて 2019/12

※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/

※HTML 版および XML 版は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/2019/wr194801.html
https://www.jpcert.or.jp/wr/2019/wr194801.xml
============================================================================


【1】複数の Mozilla 製品に脆弱性

情報源
US-CERT Current Activity
Mozilla Releases Security Updates for Firefox and Firefox ESR
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2019/12/04/mozilla-releases-security-updates-firefox-and-firefox-esr

概要
複数の Mozilla 製品には、脆弱性があります。結果として、第三者が、任意
のコードを実行したり、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を行ったりするなどの
可能性があります。

対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。

- Mozilla Firefox 71 より前のバージョン
- Mozilla Firefox ESR 68.3 より前のバージョン
- Mozilla Thunderbird 68.3 より前のバージョン

この問題は、該当する製品を Mozilla が提供する修正済みのバージョンに更
新することで解決します。詳細は、Mozilla が提供する情報を参照してくださ
い。

関連文書 (英語)
Mozilla
Security Vulnerabilities fixed in - Firefox 71
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2019-36/

Mozilla
Security Vulnerabilities fixed in - Firefox ESR 68.3
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2019-37/

Mozilla
Security Vulnerabilities fixed in - Thunderbird 68.3
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2019-38/

【2】複数の VMware 製品に脆弱性

情報源
US-CERT Current Activity
VMware Releases Security Updates for ESXi and Horizon DaaS
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2019/12/06/vmware-releases-security-updates-esxi-and-horizon-daas

概要
複数の VMware 製品には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が任
意のコードを実行する可能性があります。

対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。

- VMware ESXi 6.7 系のバージョン (ESXi670-201912001 未適用)
- VMware ESXi 6.5 系のバージョン (ESXi650-201912001 未適用)
- VMware ESXi 6.0 系のバージョン (ESXi600-201912001 未適用)
- VMware Horizon DaaS 8 系のバージョン

この問題は、該当する製品に VMware が提供するパッチを適用することで解決
します。ただし、2019年12月10日現在、VMware Horizon DaaS 向けのパッチは
提供されていません。
また、VMware はこの問題に対する回避策に関する情報を提供しています。詳
細は、VMware が提供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)
VMware Security Advisories
VMSA-2019-0022
https://www.vmware.com/security/advisories/VMSA-2019-0022.html

VMware Knowledge Base
Workaround for OpenSLP security vulnerability in ESXi 6.x (CVE-2019-5544) (76372)
https://kb.vmware.com/s/article/76372

VMware Knowledge Base
Workaround for OpenSLP security vulnerability in Horizon DaaS appliances (CVE-2019-5544) (76411)
https://kb.vmware.com/s/article/76411

【3】Wireshark にサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

情報源
Wireshark Foundation
Wireshark 3.0.7 and 2.6.13 Released
https://www.wireshark.org/news/20191204.html

概要
Wireshark には、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃が可能な脆弱性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- Wireshark 3.0.7 より前の 3 系のバージョン
- Wireshark 2.6.13 より前の 2.6 系のバージョン

この問題は、Wireshark を Wireshark Foundation が提供する修正済みのバー
ジョンに更新することで解決します。詳細は、Wireshark Foundation が提供
する情報を参照してください。

関連文書 (英語)
Wireshark Foundation
Wireshark 3.0.7 Release Notes
https://www.wireshark.org/docs/relnotes/wireshark-3.0.7.html

Wireshark Foundation
Wireshark 2.6.13 Release Notes
https://www.wireshark.org/docs/relnotes/wireshark-2.6.13.html

【4】エムオーテックス株式会社製の複数の製品に権限昇格の脆弱性

情報源
Japan Vulnerability Notes JVN#49068796
エムオーテックス株式会社製の複数の製品における権限昇格の脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN49068796/

概要
エムオーテックス株式会社製の複数の製品には、権限昇格の脆弱性があります。
結果として、当該製品がインストールされた PC にログイン可能なユーザが、
任意のコードを実行する可能性があります。

対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。

- LanScope Cat Ver.9.2.1.0 より前のバージョン
- LanScope Cat クライアントプログラム (MR)
- LanScope Cat 検知エージェント (DA)
- LanScope Cat Ver.9.2.2.0 より前のバージョン
- LanScope Cat サーバー監視エージェント (SA、SAE)
- LanScope An Ver 2.7.7.0 より前のバージョン (LanScope An 2系)
- LanScope An Ver 3.0.8.1 より前のバージョン (LanScope An 3系)

この問題は、該当する製品をエムオーテックス株式会社が提供する修正済みの
バージョンに更新することで解決します。詳細は、エムオーテックス株式会社
が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)
エムオーテックス株式会社
【重要なお知らせ】LanScope Cat/Anにおける権限昇格の脆弱性について(CVE-2019-6026)
https://www.motex.co.jp/news/notice/2019/release191202/

【5】脆弱な TPM 上で生成された Windows Hello for Business の公開鍵に関する問題

情報源
US-CERT Current Activity
Microsoft Releases Security Advisory for Windows Hello for Business
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2019/12/05/microsoft-releases-security-advisory-windows-hello-business

マイクロソフト株式会社
ADV190026 | 脆弱な TPM 上で生成され、Windows Hello for Business に使用される孤立キーをクリーンアップするためのマイクロソフト ガイダンス
https://portal.msrc.microsoft.com/ja-JP/security-guidance/advisory/ADV190026

概要
脆弱性 (CVE-2017-15361) の影響を受ける TPM で生成された Windows Hello
for Business (WHfB) の公開鍵には、問題があります。結果として、Active
Directory に書き込まれた WHfB の公開鍵を取得した第三者が、秘密鍵を計算
し、ドメイン内のユーザになりすます可能性があります。

この問題は、次の構成で WHfB が設定されている場合、発生する可能性があり
ます。

- ハイブリッドモードまたはオンプレミスのみの環境で、Active Directory 2016 または 2019 に WHfB が展開されている。
- 現在または過去に、CVE-2017-15361 の影響を受ける TPM で生成された WHfB 鍵がある。

この問題について、マイクロソフトは対策に関する情報を公開しています。ま
た、影響を受ける WHfB 鍵を特定および削除するための Powershell モジュー
ルを提供しています。詳細は、マイクロソフトが提供する情報を参照してくだ
さい。

関連文書 (日本語)
マイクロソフト株式会社
ADV170012 | Vulnerability in TPM could allow Security Feature Bypass
https://portal.msrc.microsoft.com/ja-jp/security-guidance/advisory/ADV170012

マイクロソフト株式会社
WHfBTools PowerShell モジュールを使用して、孤立した Windows Hello for Business キーをクリーンアップする
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4533501/using-whfbtools-powershell-module-for-cleaning-up-orphaned-windows-hel

マイクロソフト株式会社
Windows Hello for Business
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/security/identity-protection/hello-for-business/hello-overview

2019年12月 4日 (水)

■11/24(日)~11/30(土) のセキュリティ関連情報

目 次 

【1】マルウエア Emotet の感染に関する注意喚起
【2】トレンドマイクロ製品に複数の脆弱性
【3】WordPress 用プラグイン WP Spell Check にクロスサイトリクエストフォージェリの脆弱性
【4】STAMP 向けモデリングツール STAMP Workbench のインストーラに DLL 読み込みに関する脆弱性
【今週のひとくちメモ】警察庁が「PHP-FPMの脆弱性(CVE-2019-11043)を標的としたアクセスの観測等について」を公開

※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/

※HTML 版および XML 版は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/2019/wr194701.html
https://www.jpcert.or.jp/wr/2019/wr194701.xml
============================================================================


【1】マルウエア Emotet の感染に関する注意喚起

情報源
JPCERT/CC
マルウエア Emotet の感染に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2019/at190044.html

概要
JPCERT/CC では、2019年10月後半より、マルウエア Emotet の感染に関する相
談を多数受けていることを踏まえ、Emotet の感染を防ぐための対策や、感染
に気付くためにできること、対応方法などを記載した注意喚起を 2019年11月27
日に発行しました。また、具体的な取るべき行動を FAQ 形式で紹介した JPCERT/CC Eyes
を 2019年12月2日に発行しています。
詳細は、JPCERT/CC が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)
JPCERT/CC
マルウエア Emotet の感染活動について
https://www.jpcert.or.jp/newsflash/2019112701.html

JPCERT/CC
マルウエアEmotetへの対応FAQ
https://blogs.jpcert.or.jp/ja/2019/12/emotetfaq.html

【2】トレンドマイクロ製品に複数の脆弱性

情報源
Japan Vulnerability Notes JVNVU#94282488
トレンドマイクロ株式会社製の複数の製品に複数の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU94282488/

概要
トレンドマイクロ株式会社の製品には、複数の脆弱性があります。結果として、
遠隔の第三者が情報を窃取するなどの可能性があります。

対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。

- Trend Micro Deep Security Manager
- Trend Micro Deep Security Agent
- Trend Micro Virtual Patch for Endpoint(TMVP) Manager 2.0 SP2 Patch7 Critical Patch およびそれ以前のバージョン

なお、トレンドマイクロ株式会社によると Trend Micro Deep Security Agent
は Windows 版のみ影響を受けるとのことです。

この問題は、該当する製品をトレンドマイクロ株式会社が提供する修正済みの
バージョンに更新することで解決します。詳細は、トレンドマイクロ株式会社
が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)
トレンドマイクロ株式会社
アラート/アドバイザリ:Trend Micro Deep Security における StartTLS LDAP機密性(CVE-2019-15626)およびローカルの任意ファイルのオーバーライドに関する脆弱性(CVE-2019-15627)について
https://success.trendmicro.com/jp/solution/000149502

トレンドマイクロ株式会社
アラート/アドバイザリ:Trend Micro Virtual Patch for Endpoint における StartTLS LDAP機密性(CVE-2019-15626)
https://success.trendmicro.com/jp/solution/000150072

【3】WordPress 用プラグイン WP Spell Check にクロスサイトリクエストフォージェリの脆弱性

情報源
Japan Vulnerability Notes JVN#26838191
WordPress 用プラグイン WP Spell Check におけるクロスサイトリクエストフォージェリの脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN26838191/

概要
WordPress 用プラグイン WP Spell Check には、クロスサイトリクエストフォー
ジェリの脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、細工したページに
ユーザをアクセスさせることにより、当該製品の管理画面にログインしている
ユーザの権限で任意の操作を行う可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- WP Spell Check 7.1.9 およびそれ以前のバージョン

この問題は、WP Spell Check を開発者が提供する修正済みのバージョンに更
新することで解決します。詳細は、開発者が提供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)
WP Spell Check
WP Spell Check
https://wordpress.org/plugins/wp-spell-check/

【4】STAMP 向けモデリングツール STAMP Workbench のインストーラに DLL 読み込みに関する脆弱性

情報源
Japan Vulnerability Notes JVN#19386781
STAMP 向けモデリングツール STAMP Workbench のインストーラにおける DLL 読み込みに関する脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN19386781/

概要
STAMP 向けモデリングツール STAMP Workbench のインストーラには、DLL 読
み込みに関する脆弱性があります。結果として、第三者がインストーラを実行
しているユーザの権限で任意のコードを実行する可能性があります。

対象となる製品は次のとおりです。

- STAMP Workbench の実行形式インストーラ

この問題は、実行形式インストーラを使用してインストールする際に影響を受
けるため、独立行政法人情報処理推進機構 (IPA) は実行形式インストーラの
使用停止を呼びかけています。なお、新たにインストールする際は Zip 版の
使用が推奨されています。詳細は、独立行政法人情報処理推進機構 (IPA) が
提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)
独立行政法人情報処理推進機構 (IPA)
STAMP Workbenchのインストーラー(実行形式のexe版)におけるDLL読込みに関する脆弱性について
https://www.ipa.go.jp/ikc/info/20191126.html