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2019年1月 9日 (水)

■12/23(日)~01/05(土) のセキュリティ関連情報

目 次 

【1】Adobe Acrobat および Reader に複数の脆弱性
【2】WordPress 用プラグイン Google XML Sitemaps にクロスサイトスクリプティングの脆弱性
【3】マッピングツールのインストーラに DLL 読み込みに関する脆弱性
【4】GROWI にクロスサイトスクリプティングの脆弱性
【今週のひとくちメモ】Microsoft 製品における複数の脆弱性 (CVE-2018-8611、CVE-2018-8626) について

※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/

※HTML 版および XML 版は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/2019/wr190101.html
https://www.jpcert.or.jp/wr/2019/wr190101.xml
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【1】Adobe Acrobat および Reader に複数の脆弱性

情報源
US-CERT Current Activity
Adobe Releases Security Updates
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2019/01/03/Adobe-Releases-Security-Updates

概要
Adobe Acrobat および Reader には、複数の脆弱性があります。結果として、
第三者が任意のコードを実行するなどの可能性があります。

対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。

- Adobe Acrobat Reader DC Continuous (2019.010.20064) およびそれ以前 (Windows, macOS)
- Adobe Acrobat Reader 2017 Classic 2017 (2017.011.30110) およびそれ以前 (Windows, macOS)
- Adobe Acrobat Reader DC Classic 2015 (2015.006.30461) およびそれ以前 (Windows, macOS)
- Adobe Acrobat DC Continuous (2019.010.20064) およびそれ以前 (Windows, macOS)
- Adobe Acrobat 2017 Classic 2017 (2017.011.30110) およびそれ以前 (Windows, macOS)
- Adobe Acrobat DC Classic 2015 (2015.006.30461) およびそれ以前 (Windows, macOS)

この問題は、該当する製品をアドビが提供する修正済みのバージョンに更新す
ることで解決します。詳細は、アドビが提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)
Adobe
Adobe Acrobat および Reader に関するセキュリティ情報 | APSB19-02
https://helpx.adobe.com/jp/security/products/acrobat/apsb19-02.html

JPCERT/CC Alert 2019-01-04
Adobe Acrobat および Reader の脆弱性 (APSB19-02) に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2019/at190001.html

【2】WordPress 用プラグイン Google XML Sitemaps にクロスサイトスクリプティングの脆弱性

情報源
Japan Vulnerability Notes JVN#27052429
WordPress 用プラグイン Google XML Sitemaps におけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN27052429/

概要
WordPress 用プラグイン Google XML Sitemaps には、クロスサイトスクリプ
ティングの脆弱性があります。結果として、悪意を持った管理者が、他の管理
者のウエブブラウザ上で任意のスクリプトを実行する可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- Google XML Sitemaps Version 4.0.9 およびそれ以前

この問題は、Google XML Sitemaps を開発者が提供する修正済みのバージョン
に更新することで解決します。詳細は、開発者が提供する情報を参照してくだ
さい。

関連文書 (英語)
Google XML Sitemaps
Changelog
https://wordpress.org/plugins/google-sitemap-generator/#developers

【3】マッピングツールのインストーラに DLL 読み込みに関する脆弱性

情報源
Japan Vulnerability Notes JVN#33677949
マッピングツールのインストーラにおける DLL 読み込みに関する脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN33677949/

概要
マッピングツールのインストーラには、DLL 読み込みに関する脆弱性がありま
す。結果として、第三者が任意のコードを実行する可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- マッピングツール 2.0.1.6 および 2.0.1.7

この問題は、日本原子力研究開発機構が提供する最新のインストーラでは解決
しています。なお、すでに該当する製品をインストールしている場合には、こ
の問題の影響はありません。詳細は、日本原子力研究開発機構が提供する情報
を参照してください。

関連文書 (日本語)
日本原子力研究開発機構
マッピングツールのインストーラで発見された脆弱性について
https://emdb.jaea.go.jp/emdb/mappingtool.html

【4】GROWI にクロスサイトスクリプティングの脆弱性

情報源
Japan Vulnerability Notes JVN#96493183
GROWI におけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN96493183/

概要
GROWI には、クロスサイトスクリプティングの脆弱性があります。結果として、
遠隔の第三者が、ユーザのウエブブラウザ上で任意のスクリプトを実行する
可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- GROWI v3.2.3 およびそれ以前

この問題は、GROWI を株式会社WESEEK が提供する修正済みのバージョンに更
新することで解決します。詳細は、株式会社WESEEK が提供する情報を参照し
てください。

関連文書 (日本語)
株式会社WESEEK
GROWI 脆弱性対応のお知らせ (JVN#96493183)
https://weseek.co.jp/security/2018/12/25/growi-prevent-xss2/



○Microsoft 製品における複数の脆弱性 (CVE-2018-8611、CVE-2018-8626) について

2019年1月4日、CERT/CC が Microsoft 製品における複数の脆弱性
(CVE-2018-8611、CVE-2018-8626) に関する情報を公開しました。これらの脆
弱性は、複数の Windows 系 OS が影響を受け、いずれも、2018年12月のセキュ
リティ更新プログラムを適用することで解決します。なお、Microsoft による
と、脆弱性 (CVE-2018-8611) の悪用を確認しているとのことです。本プログ
ラムをまだ適用していない場合、Microsoft Update などを用いて、速やかに
適用することをおすすめします。

参考文献 (日本語)
Japan Vulnerability Notes JVNVU#92038183
Windows Kernel Transaction Manager (KTM) における競合状態に関する脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU92038183/

Japan Vulnerability Notes JVNVU#90683334
Windows DNS サーバにおけるヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU90683334/

JPCERT/CC Alert 2018-12-12
2018年12月マイクロソフトセキュリティ更新プログラムに関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2018/at180050.html

参考文献 (英語)
CERT/CC Vulnerability Note VU#289907
Microsoft Windows Kernel Transaction Manager (KTM) is vulnerable to a race condition
https://www.kb.cert.org/vuls/id/289907/

CERT/CC Vulnerability Note VU#531281
Microsoft Windows DNS servers are vulnerable to heap overflow
https://www.kb.cert.org/vuls/id/531281/

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