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2021年4月

2021年4月28日 (水)

■04/18(日)~04/24(土) のセキュリティ関連情報

目 次

【1】Pulse Connect Secureに任意コード実行の脆弱性
【2】複数のトレンドマイクロ製品に脆弱性
【3】SonicWall Email Securityに複数の脆弱性
【4】2021年4月Oracle Critical Patch Updateについて
【5】Drupalにクロスサイトスクリプティングの脆弱性
【6】Google Chromeに複数の脆弱性
【7】複数のMozilla製品に脆弱性
【8】VMware NSX-Tに権限昇格の脆弱性
【9】三菱電機製GOTのVNCサーバー機能にパスワード認証回避の脆弱性
【今週のひとくちメモ】経済産業省が「OSSの利活用及びそのセキュリティ確保に向けた管理手法に関する事例集」を公開

※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/

※HTML 版および XML版は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/2021/wr211701.html
https://www.jpcert.or.jp/wr/2021/wr211701.xml
============================================================================


【1】Pulse Connect Secureに任意コード実行の脆弱性

情報源
CISA Current Activity
CISA Releases Alert on Exploitation of Pulse Connect Secure Vulnerabilities
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2021/04/20/cisa-releases-alert-exploitation-pulse-connect-secure

概要
Pulse Connect Secureには、任意コード実行の脆弱性があります。結果として、
遠隔の第三者が認証を回避し、当該製品上で任意のコードを実行する可能性が
あります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- Pulse Connect Secure (PCS) 9.0R3およびそれ以降
- Pulse Connect Secure (PCS) 9.1R1およびそれ以降

2021年4月27日現在、本脆弱性の修正パッチおよびアップデートは提供されて
いません。脆弱性を悪用した攻撃による影響を軽減するため、開発者から回避
策が提示されています。また、当該製品で不審なファイル設置やファイルの改
ざんが行われていないか確認するためのツールが公開されています。詳細は、
Pulse Secureが提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)
JPCERT/CC注意喚起
Pulse Connect Secureの脆弱性(CVE-2021-22893)に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2021/at210019.html

Japan Vulnerability Notes JVNVU#94842247
Pulse Connect Secure に任意コード実行の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU94842247/

Ivanti
Pulse Connect Secureセキュリティアップデート
https://www.ivanti.co.jp/blog/pulse-connect-secure-security-update

関連文書 (英語)
Pulse Secure
SA44784 - 2021-04: Out-of-Cycle Advisory: Pulse Connect Secure RCE Vulnerability (CVE-2021-22893)
https://kb.pulsesecure.net/articles/Pulse_Security_Advisories/SA44784/

Pulse Secure
KB44755 - Pulse Connect Secure (PCS) Integrity Assurance
https://kb.pulsesecure.net/articles/Pulse_Secure_Article/KB44755/

【2】複数のトレンドマイクロ製品に脆弱性

情報源
Japan Vulnerability Notes JVNVU#93491927
Apex One、Apex One SaaS およびウイルスバスター コーポレートエディションにおける複数の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU93491927/

Japan Vulnerability Notes JVNVU#92208501
ウイルスバスター ビジネスセキュリティおよび Trend Micro Security (for Mac) における複数の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU92208501/

Japan Vulnerability Notes JVNVU#97680506
ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービスにおける複数の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU97680506/

Japan Vulnerability Notes JVNVU#93009588
トレンドマイクロ製品に搭載された検索エンジンにおけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU93009588/

Japan Vulnerability Notes JVNVU#98074915
トレンドマイクロ株式会社製パスワードマネージャーにおける DLL 読み込みに関する脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU98074915/

概要
複数のトレンドマイクロ製品には、脆弱性があります。結果として、第三者が
任意のコードを実行するなどの可能性があります。

対象となる製品は、多岐に渡ります。詳細はトレンドマイクロ株式会社が提供
するアドバイザリ情報を参照してください。

この問題は、該当する製品をトレンドマイクロ株式会社が提供するパッチを適
用するか、修正済みのバージョンに更新するなどで解決します。詳細は、トレン
ドマイクロ株式会社が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)
トレンドマイクロ株式会社
アラート/アドバイザリ:Apex One、Apex One SaaSとウイルスバスター コーポレートエディションで確認された複数の脆弱性について(2020年9月)
https://success.trendmicro.com/jp/solution/000264540

トレンドマイクロ株式会社
【注意喚起】Trend Micro Apex One、Apex One SaaSおよびウイルスバスター コーポレートエディションの既知の脆弱性(CVE-2020-24557)を悪用した攻撃を確認したことによる最新修正プログラム適用のお願い
https://appweb.trendmicro.com/SupportNews/NewsDetail.aspx?id=4126

トレンドマイクロ株式会社
アラート/アドバイザリ:ウイルスバスター ビジネスセキュリティで確認された複数の脆弱性について(2020年8月)
https://success.trendmicro.com/jp/solution/000265546

トレンドマイクロ株式会社
アラート/アドバイザリ:弊社トレンドマイクロの検索エンジンに大量のメモリを消費させることにより DoS(denial-of-service)またはシステムの停止を誘発する攻撃を行える可能性のある脆弱性について
https://success.trendmicro.com/jp/solution/000285575

トレンドマイクロ株式会社
アラート/アドバイザリ:ServerProtect for Linux に大量のメモリを消費させることにより DoS(denial-of-service)攻撃を行える可能性のある脆弱性(CVE-2021-25224, 25225 および 25226)
https://success.trendmicro.com/jp/solution/000284232

トレンドマイクロ株式会社
アラート/アドバイザリ:ウイルスバスター for Mac の脆弱性について(CVE-2021-25227)
https://helpcenter.trendmicro.com/ja-jp/article/TMKA-10189

トレンドマイクロ株式会社
アラート/アドバイザリ:ウイルスバスター クラウドの脆弱性について(CVE-2021-25252)
https://helpcenter.trendmicro.com/ja-jp/article/TMKA-10190

トレンドマイクロ株式会社
アラート/アドバイザリ:パスワードマネージャーのセキュリティ情報(CVE-2021-28647)
https://helpcenter.trendmicro.com/ja-jp/article/TMKA-10277

JPCERT/CC 注意喚起
Trend Micro Apex One,Apex One SaaSおよびウイルスバスター コーポレートエディションの脆弱性(CVE-2020-24557)に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2021/at210020.html

【3】SonicWall Email Securityに複数の脆弱性

情報源
CISA Current Activity
SonicWall Releases Patches for Email Security Products
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2021/04/21/sonicwall-releases-patches-email-security-products

概要
SonicWall Email Securityには、複数の脆弱性があります。結果として、遠隔
の第三者が管理者アカウントを作成するなどの可能性があります。

対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。

- Email Security 10.0.9.6173より前のバージョン(Windows)
- Email Security 10.0.9.6177より前のバージョン(HardwareおよびESXi Virtual Appliance)
- Hosted Email Security 10.0.9.6173より前のバージョン

なお、すでにサポートが終了しているEmail Security 7.0.0から9.2.2までの
バージョンも本脆弱性の影響を受けるとのことです。

この問題は、該当する製品をSonicWallが提供する修正済みのバージョンに更
新することで解決します。なお、Hosted Email Securityについては自動的に
パッチが適用されるとのことです。詳細は、SonicWallが提供する情報を参照
してください。

関連文書 (英語)
SonicWall
Security Notice: SonicWall Email Security Zero-Day Vulnerabilities
https://www.sonicwall.com/support/product-notification/security-notice-sonicwall-email-security-zero-day-vulnerabilities/210416112932360/

SonicWall
SonicWall Email Security pre-authentication administrative account creation vulnerability
https://psirt.global.sonicwall.com/vuln-detail/SNWLID-2021-0007

SonicWall
SonicWall Email Security post-authentication arbitrary file creation vulnerability
https://psirt.global.sonicwall.com/vuln-detail/SNWLID-2021-0008

SonicWall
SonicWall Email Security post-authentication arbitrary file read vulnerability
https://psirt.global.sonicwall.com/vuln-detail/SNWLID-2021-0010

【4】2021年4月Oracle Critical Patch Updateについて

情報源
CISA Current Activity
Oracle Releases April 2021 Critical Patch Update
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2021/04/20/oracle-releases-april-2021-critical-patch-update

概要
Oracleから複数の製品およびコンポーネントに含まれる脆弱性に対応した
Oracle Critical Patch Update Advisoryが公開されました。

詳細は、Oracleが提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)
JPCERT/CC注意喚起
2021年4月Oracle製品のクリティカルパッチアップデートに関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2021/at210018.html

Japan Vulnerability Notes JVNVU#92599577
Windows 版 MySQL に権限昇格の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU92599577/

関連文書 (英語)
Oracle
Oracle Critical Patch Update Advisory - April 2021
https://www.oracle.com/security-alerts/cpuapr2021.html

CERT/CC Vulnerability Note VU#567764
MySQL for Windows is vulnerable to privilege escalation due to OPENSSLDIR location
https://kb.cert.org/vuls/id/567764

【5】Drupalにクロスサイトスクリプティングの脆弱性

情報源
CISA Current Activity
Drupal Releases Security Updates
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2021/04/22/drupal-releases-security-updates

概要
Drupalには、クロスサイトスクリプティングの脆弱性があります。結果として、
遠隔の第三者がユーザーのブラウザー上で任意のコードを実行する可能性があ
ります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- Drupal 9.1.7より前の9.1系のバージョン
- Drupal 9.0.12より前の9.0系のバージョン
- Drupal 8.9.14より前の8.9系のバージョン
- Drupal 7.80より前の7系のバージョン

なお、Drupal 8.9系より前の8系のバージョンはサポートが終了しており、今
回のセキュリティに関する情報は提供されていません。

この問題は、DrupalをDrupalが提供する修正済みのバージョンに更新すること
で解決します。詳細は、Drupalが提供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)
Drupal
Drupal core - Critical - Cross-site scripting - SA-CORE-2021-002
https://www.drupal.org/sa-core-2021-002

【6】Google Chromeに複数の脆弱性

情報源
CISA Current Activity
Google Releases Security Updates for Chrome
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2021/04/21/google-releases-security-updates-chrome

概要
Google Chromeには、複数の脆弱性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- Google Chrome 90.0.4430.85より前のバージョン

この問題は、Google ChromeをGoogleが提供する修正済みのバージョンに更新
することで解決します。詳細は、Googleが提供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)
Google
Stable Channel Update for Desktop
https://chromereleases.googleblog.com/2021/04/stable-channel-update-for-desktop_20.html

【7】複数のMozilla製品に脆弱性

情報源
CISA Current Activity
Mozilla Releases Security Update for Firefox, Firefox ESR, and Thunderbird
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2021/04/20/mozilla-releases-security-update-firefox-firefox-esr-and

概要
複数のMozilla製品には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が任
意のコードを実行するなどの可能性があります。

対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。

- Mozilla Firefox 88より前のバージョン
- Mozilla Firefox ESR 78.10より前のバージョン
- Mozilla Thunderbird 78.10より前のバージョン

この問題は、該当する製品をMozillaが提供する修正済みのバージョンに更新
することで解決します。詳細は、Mozillaが提供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)
Mozilla
Security Vulnerabilities fixed in Firefox 88
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2021-16/

Mozilla
Security Vulnerabilities fixed in Firefox ESR 78.10
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2021-15/

Mozilla
Security Vulnerabilities fixed in Thunderbird 78.10
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2021-14/

【8】VMware NSX-Tに権限昇格の脆弱性

情報源
CISA Current Activity
VMware Releases Security Update
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2021/04/20/vmware-releases-security-update

概要
VMware NSX-Tには、権限昇格の脆弱性があります。結果として、ローカルのゲ
ストユーザーの権限を有する第三者が権限を昇格する可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- VMware NSX-T 3.1.1

この問題は、VMware NSX-TをVMwareが提供する修正済みのバージョンに更新す
ることで解決します。詳細は、VMwareが提供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)
VMware Security Advisories
VMSA-2021-0006
https://www.vmware.com/security/advisories/VMSA-2021-0006.html

【9】三菱電機製GOTのVNCサーバー機能にパスワード認証回避の脆弱性

情報源
Japan Vulnerability Notes JVNVU#97615777
三菱電機製 GOT の VNC サーバ機能におけるパスワード認証回避の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU97615777/

概要
三菱電機株式会社が提供するGOT2000シリーズ、GOT SIMPLEシリーズのVNCサー
バー機能には、パスワード認証回避の脆弱性があります。結果として、遠隔の
第三者が、細工した不正なパケットを送信することで、パスワード認証を回避
する可能性があります。

対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。

VNC サーバー機能を有効化している次の製品
- GOT2000 GT27 モデル
- GOT2000 GT25 モデル
- GOT2000 GT21 モデル GT2107-WTBD
- GOT2000 GT21 モデル GT2107-WTSD
- GOT SIMPLE GS21 モデル GS2110-WTBD-N
- GOT SIMPLE GS21 モデル GS2107-WTBD-N

2021年4月27日現在、本脆弱性に対するアップデートは提供されていません。
なお、対策済みバージョンは、近日中にリリースする予定とのことです。この
問題について、該当する製品に対して次の回避策を適用することで、本脆弱性
の影響を軽減できます。

- 当該製品へのVNCによるアクセスを、信頼できるネットワークやホストからのアクセスのみに制限する

詳細は、三菱電機株式会社が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)
三菱電機株式会社
GOTのVNCサーバ機能におけるパスワード認証回避の脆弱性
https://www.mitsubishielectric.co.jp/psirt/vulnerability/pdf/2021-001.pdf


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■今週のひとくちメモ
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○経済産業省が「OSSの利活用及びそのセキュリティ確保に向けた管理手法に関する事例集」を公開

2021年4月21日、経済産業省は、オープンソースソフトウェア(OSS)を利活用
するに当たって留意すべきポイントを整理し、そのポイントごとに参考となる
取組を実施している企業の事例などをとりまとめた「OSSの利活用及びそのセキュ
リティ確保に向けた管理手法に関する事例集」を公開しました。

産業界におけるOSSの利活用の重要性が高まる中、多くの企業がOSSを含むソフ
トウェアの管理手法、脆弱性対応などに課題を抱えている現状を踏まえ、参考
になる取組を実施している企業に対するヒアリングなどによる調査の結果が取
りまとめられています。

参考文献 (日本語)
経済産業省
オープンソースソフトウェアの利活用及びそのセキュリティ確保に向けた管理手法に関する事例集を取りまとめました
https://www.meti.go.jp/press/2021/04/20210421001/20210421001.html

2021年4月21日 (水)

■04/11(日)~04/17(土) のセキュリティ関連情報

目 次

【1】複数のマイクロソフト製品に脆弱性
【2】複数のアドビ製品に脆弱性
【3】複数のSAP製品に脆弱性
【4】Google Chromeに複数の脆弱性
【5】WordPressに複数の脆弱性
【6】複数のJuniper製品に脆弱性
【7】Apple GarageBandに情報窃取の脆弱性
【8】スマートフォンアプリ「ぐるなび」にアクセス制限不備の脆弱性
【今週のひとくちメモ】JPCERT/CCが「2021年1月から3月を振り返って」を公開

※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/

※HTML 版および XML版は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/2021/wr211601.html
https://www.jpcert.or.jp/wr/2021/wr211601.xml
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【1】複数のマイクロソフト製品に脆弱性

情報源
CISA Current Activity
Apply Microsoft April 2021 Security Update to Mitigate Newly Disclosed Microsoft Exchange Vulnerabilities
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2021/04/13/apply-microsoft-april-2021-security-update-mitigate-newly

概要
複数のマイクロソフト製品には、複数の脆弱性があります。結果として、遠隔
の第三者が任意のコードを実行するなどの可能性があります。

対象となる製品は、多岐に渡ります。詳細はマイクロソフトが提供するアドバ
イザリ情報を参照してください。

この問題は、Microsoft Updateなどを用いて、更新プログラムを適用すること
で解決します。詳細は、マイクロソフトが提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)
マイクロソフト株式会社
2021 年 4 月のセキュリティ更新プログラム
https://msrc.microsoft.com/update-guide/releaseNote/2021-Apr

JPCERT/CC 注意喚起
2021年4月マイクロソフトセキュリティ更新プログラムに関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2021/at210017.html

【2】複数のアドビ製品に脆弱性

情報源
CISA Current Activity
Adobe Releases Security Updates
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2021/04/13/adobe-releases-security-updates

概要
複数のアドビ製品には、脆弱性があります。結果として、第三者が任意のコー
ドを実行するなどの可能性があります。

対象となる製品は次のとおりです。

- Adobe RoboHelp
- Adobe Bridge
- Adobe Digital Editions
- Adobe Photoshop 2020
- Adobe Photoshop 2021

この問題は、該当する製品をアドビが提供する修正済みのバージョンに更新す
ることで解決します。詳細は、アドビが提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)
JPCERT/CC CyberNewsFlash
複数のアドビ製品のアップデートについて
https://www.jpcert.or.jp/newsflash/2021041401.html

関連文書 (英語)
アドビ
Security update available for RoboHelp | APSB21-20
https://helpx.adobe.com/security/products/robohelp/apsb21-20.html

アドビ
Security Updates Available for Adobe Bridge | APSB21-23
https://helpx.adobe.com/security/products/bridge/apsb21-23.html

アドビ
Security Updates Available for Adobe Digital Editions | APSB21-26
https://helpx.adobe.com/security/products/Digital-Editions/apsb21-26.html

アドビ
Security updates available for Adobe Photoshop | APSB21-28
https://helpx.adobe.com/security/products/photoshop/apsb21-28.html

【3】複数のSAP製品に脆弱性

情報源
CISA Current Activity
SAP Releases April 2021 Security Updates
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2021/04/13/sap-releases-april-2021-security-updates

概要
複数のSAP製品には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が任意の
コードを実行するなどの可能性があります。

対象となる製品は、多岐に渡ります。詳細はSAPが提供するアドバイザリ情報
を参照してください。

この問題は、該当する製品をSAPが提供する修正済みのバージョンに更新する
ことで解決します。詳細は、SAPが提供する情報を参照してください。


関連文書 (英語)
SAP
SAP Security Patch Day April 2021
https://wiki.scn.sap.com/wiki/pages/viewpage.action?pageId=573801649

【4】Google Chromeに複数の脆弱性

情報源
CISA Current Activity
Google Releases Security Updates for Chrome
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2021/04/13/google-releases-security-updates-chrome

CISA Current Activity
Google Releases Security Updates for Chrome
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2021/04/15/google-releases-security-updates-chrome

概要
Google Chromeには、複数の脆弱性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- Google Chrome 90.0.4430.72より前のバージョン

この問題は、Google ChromeをGoogleが提供する修正済みのバージョンに更新
することで解決します。詳細は、Googleが提供する情報を参照してください。


関連文書 (英語)
Google
Stable Channel Update for Desktop
https://chromereleases.googleblog.com/2021/04/stable-channel-update-for-desktop.html

Google
Stable Channel Update for Desktop
https://chromereleases.googleblog.com/2021/04/stable-channel-update-for-desktop_14.html

【5】WordPressに複数の脆弱性

情報源
CISA Current Activity
WordPress Releases Security and Maintenance Update
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2021/04/16/wordpress-releases-security-and-maintenance-update

概要
WordPressには、複数の脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が情報
窃取するなどの可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- WordPress 4.7から5.7までのすべてのバージョン

この問題は、WordPressをWordPressが提供する修正済みのバージョンに更新す
ることで解決します。詳細は、WordPressが提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)
WordPress
WordPress 5.7.1 セキュリティとメンテナンスのリリース
https://ja.wordpress.org/2021/04/15/wordpress-5-7-1-security-and-maintenance-release/

【6】複数のJuniper製品に脆弱性

情報源
CISA Current Activity
Juniper Networks Releases Security Updates
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2021/04/15/juniper-networks-releases-security-updates

概要
複数のJuniper製品には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、
任意のコードを実行したり、サービス運用妨害(DoS)攻撃を行ったりするな
どの可能性があります。

対象となる製品は次のとおりです。

- Junos OS
- Juniper Networks Paragon Active Assurance Control Center
- Juniper Networks AppFormix 3
- Junos Space
- Junos Space Security Director
- Juniper Secure Analytics
- Juniper Networks Session and Resource Control
- Junos OS Evolved

この問題は、該当する製品をJuniperが提供する修正済みのバージョンに更新
することで解決します。詳細は、Juniperが提供する情報を参照してください。


関連文書 (英語)
Juniper Networks
Security Advisories
https://kb.juniper.net/InfoCenter/index?page=content&channel=SECURITY_ADVISORIES

【7】Apple GarageBandに情報窃取の脆弱性

情報源
Apple
About the security content of GarageBand 10.4.3
https://support.apple.com/en-us/HT212299

概要
GarageBandには、脆弱性があります。結果としてローカルの第三者が機密情報
を窃取する可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- GarageBand 10.4.3より前のバージョン

この問題は、GarageBandをAppleが提供する修正済みのバージョンに更新する
ことで解決します。詳細は、Appleが提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)
JPCERT/CC CyberNewsFlash
GarageBandに関するアップデートについて
https://www.jpcert.or.jp/newsflash/2021041502.html

【8】スマートフォンアプリ「ぐるなび」にアクセス制限不備の脆弱性

情報源
Japan Vulnerability Notes JVN#54025691
スマートフォンアプリ「ぐるなび」におけるアクセス制限不備の脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN54025691/

概要
スマートフォンアプリ「ぐるなび」には、アクセス制限不備の脆弱性がありま
す。結果として遠隔の第三者が、当該製品を経由させユーザーを任意のウェブ
サイトにアクセスさせる可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- Androidアプリ「ぐるなび」ver.10.0.10およびそれ以前
- iOSアプリ「ぐるなび」ver.11.1.2およびそれ以前

この問題は、該当する製品を株式会社ぐるなびが提供する修正済みのバージョ
ンに更新することで解決します。


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■今週のひとくちメモ
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○JPCERT/CCが「2021年1月から3月を振り返って」を公開

2021年4月15日、JPCERT/CCは、「2021年1月から3月を振り返って」を公開しま
した。2021年1月以降に確認された利用数の多い製品に関する悪用された脆弱
性や、マルウェアEmotetの感染端末の通知を受けた際の対応などをまとめてい
ます。またゴールデンウィークの対応について記載しています。自組織の対応
状況のご確認にご活用ください。

参考文献 (日本語)
JPCERT/CC CyberNewsFlash
2021年1月から3月を振り返って
https://www.jpcert.or.jp/newsflash/2021041501.html

2021年4月14日 (水)

■04/04(日)~04/10(土) のセキュリティ関連情報

目 次

【1】複数のCisco製品に脆弱性
【2】D-Link製DAP-1880ACに複数の脆弱性
【3】複数のAterm製品に複数の脆弱性
【4】Mozilla Thunderbirdに複数の脆弱性
【5】Softing AG製OPC Toolboxに複数の脆弱性
【今週のひとくちメモ】IPAが「2020年度サイバーセキュリティ経営ガイドライン実践のためのプラクティスの在り方に関する調査」報告書を公開

※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/

※HTML 版および XML版は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/2021/wr211501.html
https://www.jpcert.or.jp/wr/2021/wr211501.xml
============================================================================


【1】複数のCisco製品に脆弱性

情報源
CISA Current Activity
Cisco Releases Security Updates for Multiple Products
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2021/04/08/cisco-releases-security-updates-multiple-products

概要
複数のCisco製品には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が任意
のコードを実行するなどの可能性があります。

対象となる製品は、多岐にわたります。詳細はCiscoが提供するアドバイザリ
情報を参照してください。

この問題は、該当する製品をCiscoが提供する修正済みのバージョンに更新す
ることで解決します。詳細は、Ciscoが提供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)
Cisco
Cisco Security Advisories
https://tools.cisco.com/security/center/publicationListing.x

【2】D-Link製DAP-1880ACに複数の脆弱性

情報源
Japan Vulnerability Notes JVNVU#92898656
D-Link 製 DAP-1880AC における複数の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU92898656/

概要
D-Linkが提供するDAP-1880ACには、複数の脆弱性があります。結果として、遠
隔の第三者がroot権限を取得するなどの可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- DAP-1880AC 1.21およびそれ以前のファームウェア

この問題は、開発者が提供する修正済みのファームウェアに更新することで解
決します。詳細は、開発者が提供する情報を参照してください。


関連文書 (日本語)
ディーリンクジャパン株式会社
JVNVU#92898656 「DAP-1880AC脆弱性」に関するご報告
https://www.dlink-jp.com/support/release/jvnvu92898656_dap-1880ac.html

【3】複数のAterm製品に複数の脆弱性

情報源
Japan Vulnerability Notes JVN#67456944
複数の Aterm 製品における複数の脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN67456944/

Japan Vulnerability Notes JVN#29739718
Aterm WF1200CR、Aterm WG1200CR、Aterm WG2600HS および Aterm WX3000HP における複数の脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN29739718/

概要
日本電気株式会社が提供する複数のAterm製品には、脆弱性があります。結果
として、遠隔の第三者が任意のOSコマンドを実行するなどの可能性があります。

対象となる製品は、多岐にわたります。詳細は開発者が提供するアドバイザリ
情報を参照してください。

この問題は、該当する製品を開発者が提供する修正済みのファームウェアに更
新することで解決します。詳細は、開発者が提供する情報を参照してください。


関連文書 (日本語)
日本電気株式会社
複数の Aterm 製品における脆弱性
https://jpn.nec.com/security-info/secinfo/nv21-008.html

日本電気株式会社
Aterm WF1200CR、WG1200CR、WG2600HS、WX3000HPにおける複数の脆弱性
https://jpn.nec.com/security-info/secinfo/nv21-010.html

【4】Mozilla Thunderbirdに複数の脆弱性

情報源
Mozilla
Mozilla Foundation Security Advisory 2021-13
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2021-13/

概要
Mozilla Thunderbirdには、複数の脆弱性があります。結果として、遠隔の第
三者が当該製品から暗号化したメールを送信できなくさせるなどの可能性があ
ります。

対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。

- Mozilla Thunderbird 78.9.1より前のバージョン

この問題は、Mozilla ThunderbirdをMozillaが提供する修正済みのバージョン
に更新することで解決します。詳細は、Mozillaが提供する情報を参照してく
ださい。

【5】Softing AG製OPC Toolboxに複数の脆弱性

情報源
Japan Vulnerability Notes JVNVU#90815335
Softing AG 製 OPC Toolbox における複数の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU90815335/

概要
Softing AGが提供するOPC Toolboxには、複数の脆弱性があります。結果とし
て、遠隔の第三者が管理者のパスワードを変更するなどの可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- OPC Toolbox v4.10.1.13035およびそれ以前のバージョン

2020年4月8日時点で、修正済みのバージョンは提供されていません。

関連文書 (英語)
Gruppo TIM
Vulnerability Research & Advisor
https://www.gruppotim.it/it/innovazione/servizi-digitali/cybersecurity/red-team.html


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■今週のひとくちメモ
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○IPAが「2020年度サイバーセキュリティ経営ガイドライン実践のためのプラクティスの在り方に関する調査」報告書を公開

2021年4月5日、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、「2020年度サイバー
セキュリティ経営ガイドライン実践のためのプラクティスの在り方に関する調
査」報告書を公開しました。本調査では、「サイバーセキュリティ経営ガイド
ライン Ver 2.0 実践のためのプラクティス集」をより使いやすくすることを
目的に、プラクティス集の利用実態やプラクティスへの要望などの調査を実施
したとのことです。

参考文献 (日本語)
独立行政法人 情報処理推進機構
「2020年度サイバーセキュリティ経営ガイドライン実践のためのプラクティスの在り方に関する調査」報告書
https://www.ipa.go.jp/security/fy2020/reports/practice/

2021年4月 7日 (水)

■03/28(日)~04/03(土) のセキュリティ関連情報

目 次

【1】Google Chromeに複数の脆弱性
【2】Citrix Hypervisor(XenServer)に複数の脆弱性
【3】VMware製品に複数の脆弱性
【4】GitLabに複数の脆弱性
【5】書庫一括操作ユーティリティにディレクトリトラバーサルの脆弱性
【今週のひとくちメモ】IPAが「企業ウェブサイトのための脆弱性対応ガイド」改訂版や研究会報告書などを公開

※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/

※HTML 版および XML版は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/2021/wr211401.html
https://www.jpcert.or.jp/wr/2021/wr211401.xml
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【1】Google Chromeに複数の脆弱性

情報源
CISA Current Activity
Google Releases Security Updates for Chrome
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2021/03/31/google-releases-security-updates-chrome

概要
Google Chromeには、複数の脆弱性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- Google Chrome 89.0.4389.114より前のバージョン

この問題は、Google ChromeをGoogleが提供する修正済みのバージョンに更新
することで解決します。詳細は、Googleが提供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)
Google
Stable Channel Update for Desktop
https://chromereleases.googleblog.com/2021/03/stable-channel-update-for-desktop_30.html

【2】Citrix Hypervisor(XenServer)に複数の脆弱性

情報源
CISA Current Activity
Citrix Releases Security Updates for Hypervisor
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2021/03/31/citrix-releases-security-updates-hypervisor

概要
Citrix Hypervisor(XenServer)には複数の脆弱性があります。結果として、
第三者が脆弱性を利用し、サービス運用妨害(DoS)攻撃を行う可能性があり
ます。

対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。

- Citrix Hypervisor 8.2 LTSR
- Citrix XenServer 7.1 LTSR CU2
- Citrix XenServer 7.0

この問題は、Citrixが提供する修正済みのバージョンに更新することで解決し
ます。詳細は、Citrixが提供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)
Citrix
Citrix Hypervisor Security Update
https://support.citrix.com/article/CTX306565

【3】VMware製品に複数の脆弱性

情報源
CISA Current Activity
VMware Releases Security Updates
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2021/03/31/vmware-releases-security-updates

CISA Current Activity
VMware Releases Security Update
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2021/04/02/vmware-releases-security-update

概要
VMware製品には、複数の脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、管
理者の認証情報を取得したり、任意のファイルを作成したりするなどの可能性
があります。

対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。

- VMware vRealize Operations Manager 8.3.0
- VMware vRealize Operations Manager 8.2.0
- VMware vRealize Operations Manager 8.1.1, 8.1.0
- VMware vRealize Operations Manager 8.0.1, 8.0.0
- VMware vRealize Operations Manager 7.5.0
- VMware vRealize Operations Manager 7.0.0
- VMware Cloud Foundation (vROps) 4系
- VMware Cloud Foundation (vROps) 3系
- VMware vRealize Suite Lifecycle Manager (vROps) 8系
- VMware Carbon Black Cloud Workload appliance 1.0.1およびそれ以前

この問題は、VMwareが提供するパッチを適用することで解決します。詳細は、
VMwareが提供する情報を参照してください。


関連文書 (日本語)
JPCERT/CC 注意喚起
VMware vRealize Operations Managerなどの複数の脆弱性に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2021/at210016.html

関連文書 (英語)
VMware Security Advisories
VMSA-2021-0004.1
https://www.vmware.com/security/advisories/VMSA-2021-0004.html

VMware Security Advisories
VMSA-2021-0005
https://www.vmware.com/security/advisories/VMSA-2021-0005.html

【4】GitLabに複数の脆弱性

情報源
GitLab
GitLab Security Release: 13.10.1, 13.9.5, and 13.8.7
https://about.gitlab.com/releases/2021/03/31/security-release-gitlab-13-10-1-released/

概要
GitLabには、複数の脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者がサーバー
上の任意のファイルを窃取するなどの可能性があります。

対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。

- GitLab Community EditionおよびEnterprise Edition 13.10.1より前の13.10系バージョン
- GitLab Community EditionおよびEnterprise Edition 13.9.5より前の13.9系バージョン
- GitLab Community EditionおよびEnterprise Edition 13.8.7より前の13.8系バージョン

なお、GitLabによると、上記に記載されていないバージョンも影響を受けると
のことです。

この問題は、該当する製品をGitLabが提供する修正済みのバージョンに更新す
ることで解決します。詳細は、GitLabが提供する情報を参照してください。

【5】書庫一括操作ユーティリティにディレクトリトラバーサルの脆弱性

情報源
Japan Vulnerability Notes JVN#73236007
書庫一括操作ユーティリティにおけるディレクトリトラバーサルの脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN73236007/

概要
書庫一括操作ユーティリティには、ディレクトリトラバーサルの脆弱性があり
ます。細工されたZIPアーカイブを展開した結果、当該ソフトウェアの権限で
アクセス可能な範囲でファイルを作成したり既存のファイルを上書きしたりす
る可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- 書庫一括操作ユーティリティ Ver.2.10.1.0およびそれ以前

この問題は、EikiSoftが提供する修正済みのバージョンに更新することで解決
します。詳細は、EikiSoftが提供する情報を参照してください。


関連文書 (日本語)
EikiSoft
JVN#73236007 書庫一括操作ユーティリティの脆弱性対応について
http://www.eikisoft.com/release01.html

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■今週のひとくちメモ
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○IPAが「企業ウェブサイトのための脆弱性対応ガイド」改訂版や研究会報告書などを公開

2021年3月30日、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、小規模Webサイト
運営者の脆弱性対策状況の調査結果報告書を公表しました。この報告書は、2
012年度の調査結果と比較考察を行っています。またIPAは、Webサイト運営者
が取るべき脆弱性対応をとりまとめた「企業ウェブサイトのための脆弱性対応
ガイド」を調査結果を踏まえて改訂し、公開しました。

参考文献 (日本語)
独立行政法人 情報処理推進機構
「企業ウェブサイトのための脆弱性対応ガイド」改訂版や研究会報告書などを公開
https://www.ipa.go.jp/security/fy2020/reports/vuln_handling/